パドルの握り方 – バックハンド編

基本

この記事では、ピックルボールのパドル(以下、パドルと表記)のバックハンドでの握り方について説明します。


【事前情報】
この先を読み進めていただくにあたり、まず以下の枠内の2点を事前情報としてお持ちいただきたいと思いますので、ご一読ください。

  1. ハンドルの平らな部分の番号
  2. 以下の図をご覧ください。

    この図の左半分にはパドル全体の絵が描かれていますが、この左半分の図の通りにパドルを置いた時、パドルの右側(ハンドル側)からパドルを見たものが右半分の図になります。
    (ハンドルが手前にあり、奥の方に垂直なフェイス部分がある状態の図です。)

    ハンドルは通常8角形をしていますので、平らな部分が8ヶ所あることになります。
    この8ヶ所の平らな部分に対して、上から時計回りに①から⑧までの番号を順番に振ったものが右側の図です。

    握り方の説明ではこの番号を使って説明をしていきます。
    なお、この記事では右手でパドルを握る場合について説明します。
    左手でパドルを握る場合は、説明中に出てくる番号を左右対称な番号(②の場合には⑧、③の場合には⑦、④の場合には⑥)に読み替えてください。

  3. 手のV字部分
  4. 握り方の説明では「手のV字部分」の場所を使って握り方を説明していきます。
    「手のV字部分」とは、手を自分の前に差し出してその手を上から見た時に、親指の内側の線と人差し指付け根の内側の線が交差して作るV字形の部分を指します。
    詳しくは以下の写真をご覧ください。

    この写真中の黄色いV字の部分が「手のV字部分」になります。



【握り方】
それでは、ここからバックハンドでの握り方を具体的に説明していきます。

まず一般的な握り方の4種類について、それぞれの名称と握り方を以下の1項から4項で説明します。
また、ピックルボール独自の握り方の1種類について、以下の5項で説明します。

  1. 名 称:コンチネンタルグリップ
  2. 握り方:
    手のV字部分が①と⑧の間の角の部分にきます。

    特徴:
    フォアハンドのコンチネンタルグリップと全く同じ握り方です。
    ハンマーや包丁を握るイメージの握り方です。
    リーチが長く(届く範囲が広く)なります。
    また、きめ細かにボールをコントロールし易くなります。


  3. 名 称:バックハンド イースタングリップ
  4. 握り方:
    手のV字部分が⑧の平面にきます。

    特徴:
    フラット系のボールを打ち易くなります。


  5. 名 称:バックハンド セミウェスタングリップ
  6. 握り方:
    手のV字部分が⑦と⑧の間にきます。

    特徴:
    厚い握り方になり、ボールに力を加え易くなります。
    コンチネンタルグリップやイースタングリップに比べ、インパクト時にフェイスが下を向き易くなります。


  7. 名 称:ウェスタングリップ
  8. 握り方:
    手のV字部分が⑦の平面にきます。
    もしフォアハンドもバックハンドもウェスタングリップを使用する場合は持ち替える必要がなくなり、手のV字部分は③の平面のままになります。
    また、フォアハンドと同じ面でボールを打ちます。


    特徴:
    これまでに説明した4種類の握り方の中では一番厚い握り方になり、バックハンドのセミウェスタングリップよりも更にボールに力を加え易くなります。
    ただし、フェイスはセミウェスタングリップよりも更に下を向き易くなります。


  9. 名 称:Vグリップ
  10. 握り方:卓球のシェイクハンドラケットの持ち方と同じです。
    中指、薬指、小指の3本の指でハンドルを持ち、人差し指を片方のフェイス面に副え、親指は人差し指と反対側のフェイス面に副えます。

    特徴:フォアハンドと全く同じ握り方です。フォアハンドで打つ時の面とは逆の面で打ちます。握り方の厚さはコンチネンタルグリップと似ています。フェイスの近くを持つためコンチネンタルグリップよりもリーチは短くなります。

    親指側から見た写真

    人差し指側から見た写真



ここまでバックハンドでのパドルの握り方について一通り説明しました。
これらの握り方をピックルボールのストロークやボレー等で使用していく上での特徴や注意点を、今後別の記事でご紹介していく予定です。

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